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12月15日-03号

  • "ため池等整備事業"(/)
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  1. 中津市議会 2009-12-15
    12月15日-03号


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    最終取得日: 2023-04-03
    平成 21年12月定例会(第4回)平成21年12月15日 午前10時00分招集出席議員 (28名) 1番 荒木ひろ子   2番 川内八千代   3番 福元義     4番 松葉民雄 5番 清水勝彦    6番 今吉次郎    7番 恒賀愼太郎   8番 古森三千年 9番 嶋澤司郎   11番 小倉喜八郎  12番 武下英二   13番 草野修一14番 江渕稔    15番 藤野英司   16番 古江信一   17番 山影智一18番 須賀瑠美子  19番 今井義人   20番 馬場林    21番 安藤豊治22番 奥山裕子   23番 井ノ口邦彦  24番 中村詔治   25番 中西伸之26番 池田勝一   27番 綿内一弘   28番 松田安人   30番 村上猛欠席議員 (なし)地方自治法第121条による出席者(21名)市長       新貝正勝     副市長        鯨井佳則教育長      北山一彦     総務部長       茶屋正文財務部長     河端宣利     福祉保健部長     高山優治市民環境部長   長谷川光雄    農林水産部長     速水隆巳商工観光部長   松下太      建設部長       原野嘉年上下水道部長   福田誠一     本耶馬渓支所長    奥田隆耶馬溪支所長   合澤伸一     山国支所長      立木和広消防本部消防長  土田憲一     消防本部次長     松垣成会計管理者    松本洋一     教育委員会教育次長  江口浩治総務課長     黒川太      企画課長       梶谷俊司財政課長     石川信二出席した議会事務局職員(3名)局長       大塚秀勝     次長         末棟洋一議事係長     広池治雄議事日程 第1.委員長報告 第2.委員長報告に対する質疑 第3.討論 第4.採決 ※ 議事日程追加~日程追加決定    決議第 2号 中津市民病院建設に伴う市内業者の振興に関する決議    意見書第1号 平成22年度予算編成のあり方に関する意見書    意見書第2号 「新過疎法」の制定促進を求める意見書    意見書第3号 平成22年度予算の年内編成を求める意見書    意見書第4号 高速道路原則無料化の撤回を求める意見書    意見書第5号 新たな防衛計画の大綱の速やかな策定を求める意見書    意見書第6号 農山漁村の多面的機能を維持する施策の推進を求める意見書    意見書第7号 悉皆方式による全国学力学習状況調査の継続を求める意見書    日程追加議長発議)~決定~8件一括上程~提案理由説明~質疑~委員会付託省略~討論~採    決     (質問者及び質疑の要旨) 1番 荒木 ひろ子    意見書第5号 新たな防衛計画の大綱の速やかな策定を求める意見書    意見書第7号 悉皆方式による全国学力学習状況調査の継続を求める意見書           (議会運営委員会で提案することになった経過)本日の会議に付した事件議事日程に同じ ─────────────────────────────────────────────── ○議長(清水勝彦)  ただいまより、第4回中津市議会定例会を再開し、本日の会議を開きます。午前10時00分 日程第1、委員長報告に入ります。 議第161号から議第170号まで、及び議第173号から議第188号までの26件、及び報告第36号の1件、及び閉会中の継続審査として決算特別委員会に付託してありました議第110号から議第124号までの15件、並びに請願第7号の1件、計43件を一括議題として、各委員長の審査結果の報告を求めます。 まず、決算特別委員長にお願いいたします。 ◎決算特別委員長嶋澤司郎)  決算特別委員会の審査結果の御報告を申し上げます。 先の第3回定例会におきまして、当委員会に閉会中の継続審査として付託されました議第110号 平成20年度中津市一般会計決算、議第111号から議第122号までの各特別会計の決算、及び議第123号 平成20年度中津市病院事業会計決算、並びに議第124号 平成20年度中津市水道事業会計決算の認定案件、計15件につきましては、去る10月16日及び10月19日から21日まで、並びに10月27日の5日間、委員会を開催し審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定いたしました。 なお、10月27日には市長に出席を求め、審査の過程での総括質疑を行いましたので、その概要を御報告申し上げます。 まず、議第110号 平成20年度中津市一般会計決算の認定について申し上げます。 中津市拠点基金利子収入について、その使い道を周辺部対策事業だけではなく、全市域を対象とした事業にも活用できないか、との質疑に対し、この基金は、現在、果実運用型で毎年発生する利子収入を一般会計に受け入れ、基金の趣旨である人材育成、地域間交流地域振興地域づくり等を推進する事業に充て活用しています。具体的には、中期実施計画策定時期と当初予算編成の時点で、庁内の各課より要求のあった事務事業から、基金の趣旨に沿った事業に位置付けた結果が、平成20年度は周辺地域振興対策事業費の一部に充てています。しかし、平成21年度の当初予算は、周辺地域振興対策事業費の一部と、中津市全域の在宅老人支援事業で65歳以上の一人暮らし等の世帯に緊急通報用電話機設置の貸与経費の一部に充てています。当然、各主管課は、地域からの要望や住民ニーズを踏まえて、中期実施計画予算編成で要求をして事業を取り組んでいますので、今後とも、基金の目的に沿った事業に充て活用していきたいと思っています、との答弁がありました。 次に、財産管理費工事請負費について、旧深耶馬溪小中学校の施設の利用状況と、改修による費用対効果は、との質疑に対し、現在、災害に強いまちづくりの取り組みを進めているところでありますが、深耶馬溪避難所であります深耶馬溪体育館には、トイレが設置されておらず、旧校舎のトイレまで渡り廊下を通って行かなければならないため、避難時には危険な状況であることから、体育館に合併処理浄化槽による水洗トイレを新設することとなりました。これとあわせて、旧深耶馬溪小中学校くみ取り式トイレについても改修を行い、来訪者には衛生的できれいな使いやすいトイレになりました。 施設の利用状況につきましては、旧深耶馬溪小中学校は、美術館や創作活動の場として貸し付けを行っており、地元小学生を対象とした美術教室が開催されるなど、展示室には常時130点余りの絵画等が展示されており、借り主が東京や福岡等、全国の都市において個展を開催している関係もあり、各地から年間約1,000人を超える来訪者があります。 費用対効果としましては、地域芸術文化美術館来訪者サービスの向上、及び雑排水の処理も可能となり、下流河川の水質保全による環境整備が図られたと考えているところです。また、これから観光シーズンを迎えますので、多くの方が訪れてほしいと願っているところです、との答弁がありました。 次に、飲料水供給施設整備事業補助金について、給水区域内で水道管敷設の計画のない地区については、飲料水供給施設整備事業補助金の交付を検討しては、との質疑に対し、飲料水供給施設整備事業補助につきましては、合併前の本耶馬渓町、耶馬溪町及び山国町が、簡易水道給水区域外において、使用中の飲料水が飲用不適または枯渇し、常時飲料水を得られない状態を解消するために、清浄な飲料水の確保を目的とした取水、貯水、浄水等の施設設置に必要な費用に対し、一定の額、または割合で補助する制度を実施していたことから、合併協議の際に、旧下毛地域を対象とした補助を行うこととしたものです。このように、集落が点在していて、上水道や簡易水道敷設困難地域を対象とした制度であることから、給水区域を対象とすることは考えていません、との答弁がありました。 次に、農地費の県営ため池等整備事業負担金について、県負担金に含まれる人件費分を地元に負担させないようにできないか、との質疑に対し、県営土地改良事業については、地方自治法第224条及び土地改良法第91条に規定されているように、市及び地元より負担金を徴収することができるようになっており、分担金の割合は、大分県土地改良事業分担金徴収条例第3条の規定により適用されています。その条例に基づいて、中津市も各事業の県営土地改良事業分担金徴収条例を定め、徴収しているところです。 お尋ねの、県負担金に含まれる人件費分を地元に負担させないようにできないかということにつきましては、事業費に対する事務費率が決まっており、人件費も事業の実施に必要な経費の一部であることから、人件費のみを対象から外すことは困難であると認識しています。なお、事業費全体の削減については、県もあらゆる工法検討を行い、事業費削減により、地元負担の軽減に努めているところです、との答弁がありました。 次に、観光費の備品購入費について、指定管理者が管理している施設で、盗難に遭った備品購入費を市が負担したり、1件20万円以上の修繕費を市が負担するとした、指定管理者協定内容の見直しをしては、との質疑に対し、備品購入費を市が負担したことについてですが、財団法人コアやまくにが指定管理者となっています、奥耶馬渓キャンプ場憩いの森のバンガローの空調機4台と管理棟空調機1台の計5台が、2月中旬盗難に遭いました。施設の構造物や備品は市に帰属していることから、その更新や修繕については、指定管理者の責にあるものを除き、一般的には市が手当てすべきものと考えています。今回の件は、指定管理者は施錠等を行い、適正な防犯措置をとっていましたが、盗難という不可抗力によって発生したことであり、協議の結果、施設管理者である中津市が購入することにしました。 なお、本件の場合は、施設と一体となった備品のため、指定管理管理施設の改修等の条文、指定管理者が負担することの条文には該当いたしません。 指定管理協定内容の見直しについてですが、1件20万円以上の修繕費を市の負担とする協定書については、大規模修繕は施設所有者である市が負担し、日常的に発生し得る小規模修繕は、指定管理者が負担するという考え方で負担区分を定めたものであり、適正な協定であると考えています、との答弁がありました。 次に、議第112号 平成20年度中津市住宅新築資金等貸付事業特別会計決算の認定について、貸付金の徴収率向上についての質疑に対し、住宅新築資金等貸付事業特別会計につきましては、事業の目的であります住環境整備は達成されましたが、貸付金については償還が長期にわたり、借り受け者の高齢化や事業の性質上からも厳しい現状となっています。徴収率向上については、訪問指導、生活実態調査等を行い、徴収の強化を図るとともに、県補助金交付制度を積極的に活用していきます、との答弁がありました。 次に、議第119号 平成20年度中津市簡易水道事業特別会計決算の認定について、決算書に簡易水道事業に従事する職員の人件費を明確に計上しては、との質疑に対し、簡易水道事業に従事する職員の人件費につきましては、上下水道部水道庶務課職員が、上水道事業簡易水道事業の双方の事業を担当していますが、その人件費については、一般会計で負担しており、職員給与負担金として水道事業会計へ支出しています。簡易水道事業にかかる人件費につきましては、決算書の中で人件費の金額を注記するなど明確化に努めたいと考えています、との答弁がありました。 以上が、総括質疑における概要であります。 なお、採決にあたり討論を求めたところ、議第110号 平成20年度中津市一般会計決算の認定について、税源移譲などの影響もあり、市民の年金控除や扶養控除が減り、負担が増えた。市民が市税、分担金、使用料、手数料などとして、市に納めた金額の総額は114億3,900万円、総支出額344億1,200万円の3分の1にあたる。総支出額の市民負担以外の分についても税金で賄われている。市民にとって公平、公正な予算執行は、だれもが望むところである。今回の予算執行の状況を見てみると、子育て支援については、働く場所が決まっていても保育所に入れない状況が続いている。 下郷小学校等の危険な校舎はそのまま放置され、子どもたちのいなくなった廃校の旧校舎、深耶馬溪小中学校は、大人が使うようになると格段の修理が行われる。 生活保護の申請がとても増えている。不況のあおりを中津市民も大きく受けていると思うが、生活保護は、申請をして2週間以内の支給決定が、法律で定められているにもかかわらず、その法律は軽視されて、ほぼ1カ月後にしか結果が出ないという状況が続いている。 地域振興対策は1,200万円、旧下毛地域に限られた予算の執行となっている。 介護施設は不足して、介護保険料を支払っていても必要な介護が受けられず、施設に入るにも何百人目と、それぞれの施設で、あなたは100人目、200人目と言われている状況が続いている。 国土を守り、国民の食糧をつくり続けてきた農家の皆さん方が、農業を続けていこうと思えば、ため池の工事や農道、水路の整備等を怠りなくやっていかなければならない。ため池の工事などは、地形によって一定の地域に負担がかかることになる。農家負担の重さを解消するのが市の責任ではないかと思う。 こういう状況が予算執行の中で見られるので、公平、公正な予算執行をして、市民が安心して過ごせる中津市になってもらいたいと思うので反対、との討論がありました。 議第111号 平成20年度中津市国民健康保険事業特別会計決算の認定について、滞納している世帯は、全世帯の25.5%、4世帯に1世帯が滞納状況にある。国民皆保険制度の基礎である国民健康保険制度は、国の予算が削られ続けて、今や市民の負担は限界に達している。 保険証を持たず、治療を受けずに重篤になる市民が増えている。市民負担軽減対策をとって、みんなで国民皆保険制度を支えていくようにしなければ。中津市でも、徴収率は90.34%、100人の医療を90人で負担する状況になっている。ますます市民負担が重くなるばかりである。国の予算を増やし、払える国保税に下げるべきだと思うので反対、との討論がありました。 議第117号 平成20年度中津市介護保険事業特別会計決算の認定について、保険料を高く取り過ぎて、決算年度末の基金残高は8億3,997万7,000円にも上っている。中津市の介護の状況は、市民が必要とするサービスが受けられないでいることも、多額の基金残高になった要因である。介護保険制度は、家族介護の負担を軽減し、介護を社会全体で担うというのが出発点であったのが、今や必要なサービスも制限されて、家族に介護の重い負担がかけられ、痛ましい事件が後を絶たない。安心して年を重ね、長生きを喜べる社会にするためにも介護保険制度の改善を求めたいので反対、との討論がありました。 議第122号 平成20年度中津市後期高齢者医療特別会計決算の認定について、多くの国民の批判を浴びながらも、強引なスタートを切った制度であったが、出発と同時に、たびたび手直しをしなければならなくなった。高齢者にとっては非常にわかりづらい。しかも、年齢によって治療に差をつけるという、世界に例のない制度は廃止しかないというのが、先の総選挙で示された国民の意思ではないか。年をとっても安心して病気の治療が受けられる制度につくり変えるべきだと思うので反対、との討論がありました。 議第124号 平成20年度中津市水道事業会計決算の認定について、市民に日々安心して飲める水を供給する事業は、本当に緊張感のいるものだと思い、感謝している。しかしながら、水道料金の原価調べによると、有収水量1立方メートル当たりの販売収益は、平成18年度9.76円、平成19年度15.84円、平成20年度は23.64円と料金が割高になってきている。県下の他市の平均販売収益は、7.85円となっているので、格段に高い料金となっている。そんな中で、水道の水が来るのを待っていても、戸数が少ないから効率が悪い等の理由で、給水区域内であっても水道が引けなくて困っている家庭もある。公共の仕事なので、市民サービスを充実させることを考えて、水道事業を行うべきではないか。黒字決算を喜べない状況は、不況下で苦しむ市民の台所にも押し寄せている。大分県下で2番目に高い水道料金の是正と市民サービスの向上を求めるので反対、との討論がありました。 よって、反対討論のありました議第110号、議第111号、議第117号、議第122号及び議第124号の5件につきましては、挙手採決の結果、賛成多数にて認定すると決しました。 その他の案件につきましては、全員異議なくそれぞれ認定することに決しました。 以上が決算特別委員会の審査の概要でありますが、これからの新年度予算編成において、当委員会での議論や要望事項が十分に反映されますことを強く要望いたしまして、決算特別委員会の御報告といたします。 △(別紙) ・決算特別委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号  件名                                議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第110号 平成20年度中津市一般会計決算の認定について           認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第111号 平成20年度中津市国民健康保険事業特別会計決算の認定について   認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第112号 平成20年度中津市住宅新築資金等貸付事業特別会計決算の認定について認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第113号 平成20年度中津市公共下水道事業特別会計決算の認定について    認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第114号 平成20年度中津市駐車場事業特別会計決算の認定について      認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第115号 平成20年度中津市老人保健医療特別会計決算の認定について     認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第116号 平成20年度中津市農業集落排水事業特別会計決算の認定について   認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第117号 平成20年度中津市介護保険事業特別会計決算の認定について     認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第118号 平成20年度中津市中津駅周辺土地区画整理清算事業特別会計決算認定    ││       について                             認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第119号 平成20年度中津市簡易水道事業特別会計決算の認定について     認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第120号 平成20年度中津市小規模集合排水事業特別会計決算の認定について  認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第121号 平成20年度中津市サイクリングターミナル事業特別会計決算の認定に     ││       ついて                              認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第122号 平成20年度中津市後期高齢者医療特別会計決算の認定について    認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第123号 平成20年度中津市病院事業会計決算の認定について         認定する│├────────────────────────────────────────────┤│議第124号 平成20年度中津市水道事業会計決算の認定について         認定する│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(清水勝彦)  次に、総務消防委員長にお願いいたします。 ◎総務消防委員長中村詔治)  皆さん、おはようございます。それでは、総務消防委員会の審査結果の御報告を申し上げます。 本定例会におきまして、当委員会に付託されました各案件につきましては、去る12月10日に委員会を開催し、審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定いたしました。 なお、審査の過程で質疑、要望がありましたので、その概略をあわせて御報告申し上げます。 議第161号 平成21年度中津市一般会計補正予算第6号中、債務負担行為補正のうち、中津市複合文化施設コアやまくに指定管理委託料に関連して、指定管理者のこれまでの実績、評価はどのようになされているか、との質疑に対し、指定管理者から年2回実績報告が提出され、点数による評価を行っており、経費節減はかなりできているところであり、今後とも地域の拠点施設として、住民要望を取り入れた事業実施をしたいとの答弁がありました。 次に、財産管理費工事請負費について、この事業のように落札率が約25%といった工事の施工監理は大丈夫なのか、との質疑に対し、現場監督員が工事監理を十分行っていますとの答弁がありました。また、これに関連して、以前、一般質問等最低制限価格制度の導入についてただしてきたが、当時、導入の考えはないとの答弁であった。ところが、本年10月1日からすでに導入されていたことを、市のホームページを見て初めて知った。今回の事例のように、議会で質問のあった事案の制度改正等を行うときは、事前に報告をしてもらいたいとの要望が出されました。 次に、採決にあたり討論を求めたところ、議第181号 公の施設の指定管理者の指定について、この施設には過疎地域の活性化の核になってもらうよう期待して賛成、との討論がありました。 よって、反対討論はなく、全員異議なく原案可決及び承認すると決しました。 以上、簡単でございますが、総務消防委員会の審査結果の御報告といたします。 △(別紙) ・総務消防委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号  件名                                議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第161号 平成21年度中津市一般会計補正予算(第6号)の一部        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第173号 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正    ││       について                             原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第174号 中津市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第181号 公の施設の指定管理者の指定について                原案可決││       (中津市複合文化施設コアやまくに)                    │├────────────────────────────────────────────┤│報告第36号 専決処分報告について(平成21年度中津市一般会計補正予算(第4号))   ││       の一部                              承認する│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(清水勝彦)  次に、文教経済委員長にお願いいたします。 ◎文教経済委員長(松田安人)  皆さん、おはようございます。それでは、委員長報告をさせていただきます。 文教経済委員会の審査の結果を御報告申し上げます。 本定例会において、当委員会に付託されました各案件につきましては、去る12月9日に委員会を開催し、審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定いたしました。 なお、審査の過程で質疑、要望がありましたので、その概略をあわせて御報告申し上げます。 議第161号 中津市一般会計補正予算第6号中、農業振興費のふるさと雇用再生特別交付金事業費の農業活性化ブランド農産品定着事業委託料に関して、先日の議案質疑の中で、この事業で雇用できる上限が3年で、それ以降の雇用については委託先のJAが判断することなので、市としては、それ以降の雇用関係がどうなるかは申し上げることはできないとの答弁があったが、この事業の目的は雇用を安定させることだったと思う。3年経過後はJAが判断することですよというのは、指導力がないのではないか、との質疑に対し、本会議における議案質疑の場で、3年経過後もJAが雇用しますという答弁については、JAの専権事項を市が答えるのは問題があるので、先日のような答弁をしましたが、JAからは、3年後もパッケージセンターを運営していく上で必要なので、雇用は続けていくと聞いています、との答弁がありました。 次に、林業振興費の鳥獣害防止総合支援事業に関して、猟友会と協力して有害鳥獣の問題を解決していく上で、猟友会の各支部で統一されていない捕獲班員の条件について、一本化できるよう指導をお願いしたい、との要望に対し、先日会議を行い、一応の統一は図られました。猟友会と表裏一体となって、中山間地域で農業や林業が安心してできるような環境づくりに努めたい、との答弁がありました。 また、教育費県補助金の学校支援センター事業補助金に関して、旧下毛地域の学校から学校支援センターが遠くなることは、今、耶馬溪の小学校の統廃合のこともある中、これから本当にそういう地域の方が大変だと思う。余裕教室があるとも聞いているので、学校支援センターを1カ所は旧下毛地域に設置してほしい、との要望に対し、学校支援センターからは、各学校に対し不安を与えないような形を積極的にとっていきます、との答弁がありました。 次に、採決にあたり討論を求めたところ、討論はなく、全員異議なく原案可決、採択と決定いたしました。 以上、簡単ではございますが、文教経済委員会の審査の経過と結果の報告といたします。 △(別紙) ・文教経済委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号  件名                                議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第161号 平成21年度中津市一般会計補正予算(第6号)の一部        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第182号 公の施設の指定管理者の指定について(中津市やすらぎの郷やまくに) 原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第183号 公の施設の指定管理者の指定について(中津市奥耶馬渓憩の森)    原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第184号 公の施設の指定管理者の指定について(中津市観光休養施設(深耶馬溪公    ││       共駐車場特産物販売所及び深耶馬溪公共駐車場公衆便所))      原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第185号 公の施設の指定管理者の指定について(中津市耶馬溪農産物等加工施設)原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第186号 公の施設の指定管理者の指定について(中津市山国若者定住環境整備モデ    ││       ル施設及び中津市山国林業者等健康増進センター)          原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│請願第 7号 地震時の今津小学校児童の安全を守るための請願           採  択│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(清水勝彦)  次に、施設委員長にお願いいたします。 ◎施設委員長(古森三千年)  おはようございます。それでは、施設委員会の審査の結果を御報告申し上げます。 本定例会において、当委員会に付託されました各案件につきましては、去る12月10日に委員会を開催し、審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定いたしました。 なお、審査の過程で質疑がありましたので、その概略をあわせて御報告申し上げます。 議第161号 中津市一般会計補正予算第6号の中の第2条、第2表繰越明許費補正のうち、1追加、土木費の都市計画費の中津駅北土地区画整理事業費に関連して、都市計画道路の中津駅角木線の進ちょく状況は、との質疑に対し、都市計画道路にかかる土地区画整理事業につきましては、沿線家屋と随時、契約をいただき、今後移転します。また、今後の予定として、ライフラインの整備を行い、平成24年度の完成を目指しています、との答弁がありました。 次に、議第180号 市道の路線認定に関連して、北部小学校南通り線について、全体的な工事完成はいつごろになるのか、との質疑に対し、この路線は、大分県教育委員会の高校再編計画及び大分県特別支援教育推進計画に伴い、現在の中津商業高校内に宇佐養護学校中津校が開校していますが、平成23年度からは養護学校のみとなり、スクールバスが入れるよう、中殿大塚線から現在の中津商業高校のグラウンドのフェンスまでの取付道路を平成22年度中に完成しなければならないと考えています。その先の道路については、現段階では未定となっています、との答弁がありました。 次に、採決にあたり討論を求めたところ、討論はなく、全員異議なく原案可決と決定いたしました。 以上、簡単ではございますが、施設委員会の審査の経過と結果の報告といたします。 △(別紙) ・施設委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号  件名                                議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第161号 平成21年度中津市一般会計補正予算(第6号)の一部        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第163号 平成21年度中津市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)    原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第164号 平成21年度中津市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)   原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第166号 平成21年度中津市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)     原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第175号 中津市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について       原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第178号 新たに生じた土地の確認及び字の区域の変更について         原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第179号 市道の路線廃止について                      原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第180号 市道の路線認定について                      原案可決│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(清水勝彦)  次に、厚生委員長にお願いいたします。 ◎厚生委員長(今吉次郎)  厚生委員会の審査の結果を御報告申し上げます。 本定例会において、当委員会に付託されました各案件につきましては、去る12月9日に委員会を開催し、審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定をいたしました。 なお、審査の過程で意見、要望がありましたので、その概略をあわせて御報告申し上げます。 議第169号 中津市環境美化に関する条例の制定について、条例の内容を市民に周知するように、との意見に対し、十分な周知を行う、との答弁がありました。 また、あわせて、この条例と同様の趣旨である、中津市畜犬取締条例や中津市都市公園条例の罰則規定についても市民に周知するように、との要望に対し、改めて周知を行う、との答弁がありました。 次に、採決にあたり討論を求めましたところ、議第170号 中津市人権を尊重する社会づくり推進条例の制定について、もとより人権を守っていくという考えについては、いささかも異論を挟むものではない。しかし、個人の人権をさらに強固に守っていくためには、廃案にはなったが、人権擁護法案がある。この法律は、国が個人の人権を守るというものである。国の後ろ盾、国の責務があって、今回のこの条例の中にある市の責務、市民の責務が当然出てくるものだと思う。この人権擁護法案は、超党派の議員により、多分次の通常国会で通ると思うが、そのときの対応について、執行部からは、この法案が通った後には、この条例を加筆、訂正するとの答弁があった。また、条例の中の人権啓発審議会は、法律では人権委員会として、各市町村にできるようになっている。それならば、人権擁護法案が通った後に、改めて中津市の責務、市民の責務を定めるべきであり、人権啓発審議会という形でこの条例を通すというのは二度手間であり、この条例から、人権を守っていくということが感じとることができない。よって、次の通常国会で、人権擁護法案が通った後に、改めて提出してもらいたいので反対。 また、憲法では人権を擁護するということは当然入っている。いろいろな人権啓発の事業をする場合、今でも10月に中津市人権施策実施計画を策定し行っているので、ことさら推進条例を制定して、人権啓発の事業をする必要はないと思うので反対、との討論がありました。 よって、反対討論のありました議第170号については、挙手採決の結果、賛成多数につき原案可決と決しました。 次に、その他の案件については、討論はなく、全員異議なく原案可決、承認と決しました。 以上、簡単ではございますが、厚生委員会の審査結果の御報告といたします。 △(別紙) ・厚生委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号  件名                                議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第161号 平成21年度中津市一般会計補正予算(第6号)の一部        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第162号 平成21年度中津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)   原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第165号 平成21年度中津市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)     原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第167号 平成21年度中津市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)    原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第168号 平成21年度中津市病院事業会計補正予算(第2号)         原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第169号 中津市環境美化に関する条例の制定について             原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第170号 中津市人権を尊重する社会づくり推進条例の制定について       原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第176号 中津市後期高齢者医療に関する条例の一部改正について        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第177号 中津市介護保険条例の一部改正について               原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第187号 公の施設の指定管理者の指定について(中津市裏耶馬老人憩の家及び中津    ││       市裏耶馬溪屋内ゲートボール場)                  原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第188号 公の施設の指定管理者の指定について(中津市風の丘葬斎場及び火葬場施    ││       設並びに霊柩自動車運送事業)                   原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│報告第36号 専決処分報告について(平成21年度中津市一般会計補正予算(第4号))   ││       の一部                              承認する│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(清水勝彦)  以上で、委員長報告を終わります。 日程第2、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。(「なし」と言う声あり) 質疑なしと認めます。 これで、委員長報告に対する質疑を終わります。 日程第3、討論に入ります。 各委員長が報告いたしました議案及び請願、計43件を一括議題といたします。 討論の通告がありますので、発言を許します。 1番 荒木議員。 ◎1番(荒木ひろ子)  私は、閉会中継続審査になっていました決算議案5件について、反対の立場で討論をいたします。 議第110号 平成20年度中津市一般会計決算の認定についてですが、今、大変な不況の中で市民の皆さんの暮らしが脅かされています。その中で、税源移譲などの影響もあり、市民の年金控除や扶養控除などが減らされて、市民の税の負担は増えてまいりました。市民が、市税、分担金、使用料、手数料などとして市に納めた金額は、平成20年度1年間で114億3,900万円にも上ります。総支出額344億1,200万円の3分の1にあたります。総支出額の直接の市民負担以外の予算もすべて税金で賄われていますから、市民にとっては、公平、公正な予算執行をしてほしいというのが、だれもが望んでいるところです。 平成20年度の予算執行の状況を見てみますと、子育て支援については、働く場所が決まっていても保育所に入れない状況が続いています。市民も対応する職員も、大変苦労しているのが現実です。公立、認可保育所に入れず、認可外保育所に行っても、市の子育ての支援の対象にはなりません。幼い子どものころから不公平な扱いを受けているのが、今の中津市の子育ての実態です。義務教育では、下郷小学校など、耐震不足、老朽校舎はそのまま放置され、子どもたちの学校生活は、危険と隣り合わせで毎日過ごしています。 ところが、統廃合され廃校となった旧深耶馬溪小中学校の校舎は、子どもたちを追い出した後は、1,000万円以上の経費をかけてトイレの水洗化をするなど、子どもたちの教育のための予算化の声は届かないのが現状です。政治の場に発言する機会の少ない子どもたちの声に耳を傾ける、この姿勢が、今政治に求められているのではないでしょうか。 不況の中で、生活保護の申請も増えています。生活保護は、申請をして2週間以内の支給決定が法で定められていますが、対応の多さにこの法律は軽視をされ、平成20年度は、ほぼ1カ月後にしか結果が出ないという状況が続いてきました。決算審査後、改善が行われて、関係者の皆さんの努力がされていることに、今敬意を表したいと思います。 1,200万円の地域振興対策事業費は、旧下毛地域に限られた予算執行となっていますし、地域振興協議会事業費2,954万7,246円は、一部委員に限って月額9万円の報酬が支払われ続けてまいりました。決算審査の中では、来年2月で区切りをつけるとの回答でしたが、市民の批判の一番大きいところです。 また、介護のための施設も不足をし、慢性的に入所を希望する介護度の高い人でも、希望がかなえられない状態が続いています。介護保険料をきちんと納めていても、サービスが受けられないのです。審査の過程では、待機している人は600人と報告されています。 次に、国土を守り、国民の食糧をつくり続けてきた農家の皆さん方が、農業を続けていこうと思えば、ため池の補修や農道、水路の整備を怠りなくやっていかなければ、農業は続けられません。特にため池の工事は、地形によって、特定の地域の農家の皆さんに負担がかかっています。農家の負担の軽減がなかなか図られません。ダイハツ九州のための中津港の改修には、平成20年度1億8,600万円の市費が投入されました。この改修が始まった平成8年から44億円の市費が投入をされています。農業は、中津市の重要な産業です。その守り手である農家を引き継ぐ後継者にとって、魅力のある農業にするためにも、農家の地道な努力に敬意を払って、農業が続けられるような施策を続けるべきではないでしょうか。 よく市民の皆さん方から「中津市にはお金がないから仕方がない」という言葉を聞かされます。子どもたちを保育所に入れたくても入れない。家族介護が困難になって助けを求めても、希望する介護サービスは受けられない。子どもたちが、危険と言われる校舎で、日々勉強し続けている状態を体験した市民の皆さん方の悲痛な声です。本当にそうでしょうか。平成20年度決算で見てみても、中津市には120億円の基金があります。中津市財政調整基金28億4,500万円、中津市福祉振興基金11億5,000万円、中津市職員退職手当基金15億円、中津市拠点基金9億4,800万円、中津市地域振興基金3億円。こういう基金を活用して、今こそ市民の皆さんが願っている公平、公正な予算執行をして、市民が安心して過ごせる中津市をつくっていくべきではないでしょうか。 このことを願って、平成20年度中津市一般会計決算の認定について意見を申し上げ、反対をいたします。 次に、議第111号 平成20年度中津市国民健康保険事業特別会計決算の認定について、滞納世帯の割合が25.5%、何と4世帯に1世帯が滞納状況にあるという、大変苦しい市民の実情が示されています。国民皆保険制度としての国民健康保険制度が、最後の命の砦です。市民の皆さん方は、保険料は納めていても、病院に支払うお金が心配で、なかなか病気の治療も続けられません。そんな中で今、病院に行ってみたら手遅れだったという事態が次々と起こっています。市民の負担は、もう限界です。国民健康保険証、滞納しているために敷居が高くて、市役所にもらいに行けないという方々もおられます。今、担当している職員の方々も、こういう人たちの相談に乗って、命を守るためにと頑張っていますが、大きな制度上の問題が、国がこの国民健康保険に出してきたお金を削り続けてきたことです。 私たち日本共産党は、国が国民の命を守る砦である国民健康保険制度への負担金をもとに戻すことを要求し続けています。この平成20年度中津市国民健康保険事業特別会計の決算にあたっても、私は強くこのことを訴え、この決算の認定に反対をいたします。 議第117号 平成20年度中津市介護保険事業特別会計決算の認定についてです。保険料を高く取り過ぎて、決算年度末の基金残高は8億3,997万7,000円にも上っています。中津市の介護保険の状況は、市民が必要とするサービスが受けられないでいることも多額の基金残高になった要因です。介護保険制度は、家族介護の負担を軽くして、社会全体で介護を担うという趣旨で出発をいたしました。しかし、今や施設が増えれば介護保険料が上がるなどの理由で、必要なサービスも受けられていないのが、今の中津市の現状です。特に大分県下でも中津市は、この状況が突出しています。家族の介護の負担が重い、そのために全国的にも痛ましい事件が後を絶ちません。 安心して年を重ね、長生きを喜べる社会にするためにも、介護保険制度の改善そのものを求めて、本決算の認定に反対をいたします。 なお、決算後、介護保険運営協議会の協議の結果、基金を活用して介護保険料の引き下げが行われた、その皆さんの努力に敬意を表したいと思います。 議第122号 平成20年度中津市後期高齢者医療特別会計決算の認定について、多くの国民の批判を浴びながら強引にスタートを切ったこの制度ですが、出発と同時にたびたび手直しをしなければならなくなりました。高齢者にとっては本当にわかりづらい制度になってしまいました。しかも年齢によって治療に差をつけるという、世界に例のないこの制度は廃止しかないというのが、先の総選挙で国民の皆さんが示した意思ではないでしょうか。 年をとっても安心して病気の治療が受けられる、そういう制度につくり変えるべきだと思いますので、この決算の認定に反対をいたします。 最後に、議第124号 平成20年度中津市水道事業会計決算の認定についてです。私は、これまで水道会計について反対をしたことはありませんでしたが、今回、市民に日々安心して飲める水を供給する事業というのは、本当に緊張感のいるものだと日々感謝をして、私も毎日水を使わせていただいていました。しかしながら、水道料金の原価調べを見てみますと、有収水量1立方メートル当たりの販売収益は、中津市では平成18年度9.76円、平成19年度15.84円でしたが、平成20年度は何と23.64円と料金が割高になっています。県下の他の市の平均販売収益は7.85円です。格段に高い中津市の水道料金となっています。 そんな中でも、水道の水が来るのを首を長くして待っている方々がおられます。戸数が少ないから、効率が悪いなどの理由で、給水区域内であっても水道が引けなくて困っている家庭があるのです。公共の仕事ですから、市民の命を守る安全な水を供給する仕事ですから、一番に市民サービスを充実させることを考えて行われなければならないのが、水道事業ではないでしょうか。 平成20年度も黒字決算でしたが、それを喜ぶわけにはいきません。不況下で苦しむ市民の台所にも、この高い水道料金が押し寄せています。大分県下で2番目に高い水道料金の引き下げと、安全な飲料水を公平に市民に届ける市民サービスの向上を求めて、今回は決算認定に反対をいたします。 以上で、討論を終わります。 ○議長(清水勝彦)  これで、討論を終わります。 日程第4、採決に入ります。 念のため、採決の方法を申し上げます。 まず、各委員長が報告いたしました議案のうち、反対討論のありました案件については、起立採決をいたします。次に、反対討論のなかった案件については、簡易採決の方法により一括して採決いたします。 これより、採決を行います。 まず、議第110号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定するであります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 起立多数であります。 よって、議第110号は、原案のとおり認定されました。 次に、議第111号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定するであります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 起立多数であります。 よって、議第111号は、原案のとおり認定されました。 次に、議第117号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定するであります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 起立多数であります。 よって、議第117号は、原案のとおり認定されました。 次に、議第122号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定するであります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 起立多数であります。 よって、議第122号は、原案のとおり認定されました。 次に、議第124号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定するであります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 起立多数であります。 よって、議第124号は、原案のとおり認定されました。 次に、議第112号から議第116号まで、及び議第118号から議第121号まで、及び議第123号の決算議案10件、及び議第161号から議第170号まで、及び議第173号から議第188号までの26件、及び報告第36号の1件、並びに請願第7号の1件、計38件を一括して採決いたします。 以上38件については、各委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、以上38件については、各委員長の報告のとおり決しました。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により、本日の議事日程に、決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件を一括上程、提案理由説明、質疑、委員会付託省略、討論、採決を追加し、議題といたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認め、本日の議事日程に、決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件を一括上程、提案理由説明、質疑、委員会付託省略、討論、採決を追加し、議題とすることに決しました。 決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件を一括上程いたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 12番 武下議員。 ◎12番(武下英二)  提案者を代表して、提案理由の説明を申し上げます。 決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件につきましては、議会運営委員会で提出することが決定いたしましたので、お手元にお配りしてありますように御提案申し上げます。 何とぞ慎重に御審議くださいまして御賛同賜りますよう、よろしくお願いいたします。
    ○議長(清水勝彦)  これより、決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件を一括議題として、質疑に入ります。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 1番 荒木議員。 ◆1番(荒木ひろ子)  議会運営委員長に、お尋ねをしたいと思います。 意見書7件、提案をされました。そのうち、意見書第1号、意見書第2号、意見書第3号、意見書第4号、意見書第6号は、議会運営委員会の全員の提案ということになっています。ところが、意見書第5号と意見書第7号については、提案者の数が少なくなっています。この議会運営委員会での協議の経過について、まずお尋ねをしたいと思います。 ○議長(清水勝彦)  議会運営委員長。 ◎議会運営委員長(武下英二)  それでは、お答えいたします。 中津市議会では、本会議に意見書を提出するには、議会運営委員の全会一致ということを原則とすると、長年にわたってそのように取り組まれてきたということを承知いたしています。そういう中で、意見書につきましては、全会一致の方向性を示して、委員の皆様の意見集約、並びに意見書の審議にあたっては、それぞれの内容の変更を行い、全会一致の方向性に取り組んでまいったわけでございますけれども、今回の政権交代という中で、施策の方針転換ということもありまして、この意見書の中には、前政権の施策を継続してほしい旨の意見の内容がございます。そういう中で、全会一致を見ることについては非常に難しいという懸念をしながら、この意見書の審議をいたしたところでございます。 ただいまございましたように、意見書第5号 新たな防衛計画の大綱の速やかな策定を求める意見書、これにつきまして御審議をいただきましたところ、内容の変更を求める意見もございました。そういう中で原案につきまして挙手採決を行いましたところ、可否同数という結果になりました。中津市議会委員会条例第16条第1項の規定に基づきまして、委員長の裁決権の行使により、原案のとおり提出をするという方向でいたしました。 また、意見書第7号 悉皆方式による全国学力学習状況調査の継続を求める意見書、これにつきましては、内容の変更を求める意見は出ませんでしたので、挙手採決を行いましたところ、これもまた可否同数ということで、意見書第5号と同様に、中津市議会委員会条例第16条第1項の規定に基づきまして、委員長の裁決権の行使により、原案のとおり提出するとしたところでございます。 以上が、意見書第5号、並びに意見書第7号の議会運営委員会で提案することになった経過でございます。 ○議長(清水勝彦)  荒木議員。 ◆1番(荒木ひろ子)  御説明によりますと、意見書第5号、意見書第7号とも賛否半々ということがわかりました。私たちは、これまで議会が意見書を提出するのは、やはり市民の大方の方々の御意見だということで提出をしてきたと思います。私たち日本共産党は2名でありますので、これまで私たちだけが意見に賛同できないというときでも、それなりに多くの方が賛同していれば、協力をしてきたというふうに思います。私たちはそういう立場をとってまいりました。だから、私は、この意見書第5号、意見書第7号について、提出をするなということではありませんけれども、議会の中で、専門の委員会の中で半々だということであれば、委員長が代表者で提案をされるよりも、賛同者で提案をするという方向を、議会運営委員会で取り計らっていただいた方がよかったのではないかというふうに私は思いますけれども、委員長の御意見はどうでしょうか。 ○議長(清水勝彦)  議会運営委員長。 ◎議会運営委員長(武下英二)  そのことにつきましては、提出者の方々が、議会運営委員会で、本会議に意見書を提出してほしいという旨の依頼がございましたので、提出者の意向を尊重いたしまして、議会運営委員会としては本会議に意見書を提案するか、またしないかの判断をさせていただいたわけでございます。 ○議長(清水勝彦)  以上で、通告による質疑は終わりました。 これで質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっています決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件については、中津市議会会議規則第36条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより、決議第2号、及び意見書第1号から意見書第7号までの8件を一括議題として、討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。 2番 川内議員。 ◎2番(川内八千代)  ただいま提案されましたうちの意見書第5号 新たな防衛計画の大綱の速やかな策定を求める意見書、それから意見書第7号 悉皆方式による全国学力学習状況調査の継続を求める意見書について、反対の討論を行います。 まず、意見書第5号についてですけれども、最近の国際情勢、国際的な流れは、この意見書がいうような軍事優先とか、アメリカによる一国覇権主義の世界支配という状況に代わりまして、国連憲章に基づく平和の国際秩序を目指すという動きが大きく発展しつつあります。日本が存在するアジアでは、東南アジア諸国連合、これはASEANといいますけれども、10カ国が加盟しています。そのASEAN、東南アジア諸国連合の憲章の発効が行われています。この内容は、2015年までに政治、安全保障、経済、社会、文化、こういうところで共同体の実現を目指すというのが、この東南アジア諸国連合の憲章の中身です。 次に、東南アジア友好協力条約という、TACと言うそうですけれども、これにも大きな広がりが見られています。このTACというのは、ASEANの基本条約とされますけれども、これに対してアメリカ、中国、ロシアなどの大国が加入してきています。このTACの内容というのは、締約国の国民間の永久の平和、友好、協力を推進すること、それから、すべての国の独立や主権、平等、領土保全、主体性の相互尊重、紛争の平和的手段による解決、武力による威嚇と武力行使の放棄、東南アジアの平和な共同体の基礎を強化するというようなテーマを掲げています。 このように世界の動きが大きく平和の方向へ動いている時代を今迎えている中で、平和憲法を持つ日本が、軍事優先の態度に固執するということは、まさに世界の流れに逆行することになると思います。 今、多くの国民が望んでいるのは、憲法9条を守って、日本が平和国家として世界のイニシアチブをとるというようなことを国民は望んでいると思いますけれども、その国民の願いとも対立することになると考えられますので、この意見書第5号については反対いたします。 次に、意見書第7号について、反対の立場で討論いたします。 この全国学力学習状況調査といいますのは、学力調査の形式をとりながらも、学力競争を推進している全国学力テスト、これは競争の教育から協同の学習へと移行しつつある国際的な動向からも逆行していると思います。今日、これまで行われてきた全国学力テストは、改正された教育基本法、それから学校教育法、学習指導要領による教育目標を押し付ける力となっていまして、一方ではその目標達成状況の評価と、いわゆる改善を強要する仕組みとして働く教育委員会評価制度、学校評価制度、教職員評価制度とともに、公教育の国家管理を目的とする数値目標管理システムを構成する一部となっています。このシステムには地域や学校の教育、それから教育施策の成果を検証、評価するプロセスが不可欠ということになり、全国学力テストは平均正答率という単純な数値で、教育、それから教育施策の成果を表示するという役割を担っています。要するに人間を数字で見るということを強要されるという状況です。だから、今までにも数々のトラブルが起こりました。子どもたちや教員、保護者の間に不必要な競争をあおり、学校間、地域間での競争にまで広がって、人間が数字によってランク付けされるという現象が広がっていることは否めないと思います。 日本の教育に対しては、国連からは再三にわたって勧告が行われています。その内容は、学校や家庭や地域で守られて育てられるべき子どもたちが、日本の中で、過度の競争にさらされているために異常なストレスを抱えている、この状況を改善するようにという勧告がたびたび行われています。私たち大人の責任として、この勧告を真しに受け止めて、子どもの持つ可能性が伸ばされ、どの子も成長できる、そういう教育に近付けていくことこそ、今、大人に課せられた任務ではないかと考えます。 よって、悉皆方式による学力テストは、不要な競争やトラブルを引き起こすなど、受け入れることはできませんので、意見書第7号については反対いたします。 以上、討論といたします。 ○議長(清水勝彦)  これで、討論を終わります。 これより、採決に入ります。 念のため、採決の方法を申し上げます。 まず、議案のうち反対討論のありました案件については、起立採決をいたします。 次に、反対討論のなかった案件については、簡易採決の方法により採決いたします。 これより、採決を行います。 まず、意見書第5号を採決いたします。 本件は、原案のとおり意見書を提出することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 起立多数であります。 よって、意見書第5号は、原案のとおり意見書を提出することに決しました。 次に、意見書第7号を採決いたします。 本件は、原案のとおり意見書を提出することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 起立多数であります。 よって、意見書第7号は、原案のとおり意見書を提出することに決しました。 次に、決議第2号を採決いたします。 本件は、原案のとおり決議することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、決議第2号は、原案のとおり決議することに決しました。 次に、意見書第1号から意見書第4号まで、及び意見書第6号の5件を一括採決いたします。 以上5件については、原案のとおり意見書を提出することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、意見書第1号から意見書第4号まで、及び意見書第6号の5件は、原案のとおり意見書を提出することに決しました。 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これで散会いたします。 △議事終了 午前11時20分上記、会議の経過を記録して、事実と相違ないことを証するため、ここに署名する。中津市議会議長  清 水 勝 彦署 名 議 員  今 吉 次 郎署 名 議 員  奥 山 裕 子署 名 議 員  古 森 三千年...